仕入れ先より「合板市況について」レポートが届きましたので、一部抜粋します。

輸入南洋材合板生産国インドネシア、マレーシアでもコロナウイルスの感染が少しずつ落ち着き行動制限が緩和され、合板工場の人員も緩和されつつあります。
それにともない各合板工場の人員制限も緩和されつつあります。
しかし現地は、雨期に入り降雨量が増え原木の伐採、運搬に影響がでております。
もともとコロナ禍で原木の入荷が少なかったところに雨期に入り原木の手当てがより一層厳しくなっており、原木価格も上がっております。
また原油価格の上昇により副資材価格も上昇しております。
特に接着剤の価格が上がっており、1種(タイプ1)で使用するメラミンパウダーが、中国の電力不足により生産量が減少し、確保するのに大変厳しい状況となっております。
輸送については、原油高の影響を受け船賃があがっており、クリスマス商戦によってコンテナ確保が今までにないくらいに厳しい状況となっております。

国内状況は、針葉樹合板の入荷遅れが常態化しております。
プレカット工場は、好調な住宅着工により年明けまで受注しているところもあり、ルート向けに入荷遅れが解消されるのは、かなり先になりそうです。
価格については、上記の理由により段階的な値上げとなっており、ここにきてパーチやMDFも品薄状態となってます。

南洋材合板も含めた木質素材の板物すべてで、品薄状態となっております。
また為替が円安に推移していることが、さらなるコスト高となっております。
今後も段階的に値上げをせざるを得ない状況です。
欠品や数量制限での出荷で大変ご迷惑をお掛け致しておりますが、このような状況は当分の続くと思われます。